年々と平均気温が上昇しており、7月から8月の間に40℃に迫る日が続くことも当たり前になりつつあります。工場や倉庫では、空調が行き届かず室温が高い状態が続き、熱中症などの心配が考えられます。社員を守る、そして企業としての製品品質を保つためにも何とかしなければならない・・・。
今回は、そんな夏場の室温上昇を抑える暑さ対策として遮熱シートが効果的な理由について説明していきます。
ーー 目次 ーーーーーーーーーー
2.輻射熱とは何か?
6.おわりに
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1.工場や倉庫の室温上昇の大きな原因は『屋根から伝わる輻射熱』
工場や倉庫などの屋根は、金属素材が使われているケースが多いと言われています。特に多いのは折板屋根という種類で、これは耐久性が高く軽量であること、施工性が良いなどのコストパフォーマンスに優れていることが理由となります。
しかし、折板屋根は屋根裏に空気層が無い点や金属素材という点から遮熱性が弱いため、外気の影響を受けやすく、太陽光によって受けた輻射熱が室内を放出されることで室内が温まります。
工場や倉庫は屋根面積、室内など広い傾向にあるため、空調が循環しにくく、外壁などよりも屋根から伝わる熱が室温上昇の大きな原因となります。
2. 輻射熱とは何か?
輻射熱とは、太陽や機械から放出される遠赤外線などの熱線が、何らかの物体に接触した際に発生する熱のことです。身近なものでは電気ストーブやこたつ、電子レンジなどがイメージしやすいのではないでしょうか。
熱の伝わり方は輻射熱以外にも、物体を介して伝わる「伝導熱」や気体や液体を通して伝わる「対流熱」があります。それに対して輻射熱は、物体に接触することでエネルギーが吸収され熱が発生するため、そのものに熱を帯びているわけではないのです。
輻射熱を防ぐには、「熱を持つ物体の温度を下げる」または「輻射熱の影響を抑える」といった方法を実施する必要があります。
3.比較される遮熱塗料より遮熱シートを推したいポイントはここ!
輻射熱を抑えるための具体的な対策として、地面や屋根に水を撒くこと、日差しを遮り日陰をつくることなどが挙げられます。しかし工場や倉庫のような広範囲に及ぶ建物では、屋根に遮熱塗料や遮熱シートを施工する対策が効果的とされています。
今回は、比較対象となる遮熱塗料よりも遮熱シートを推したいポイントについてご紹介します。
■ 屋根状況に関わらず遮熱効果が減少することがない!
遮熱塗料を塗布する場合、屋根表面の汚れや錆などがあると遮熱効果を最大限に発揮することができません。効果を高めるには屋根の洗浄作業が必要となり、コストがかかってしまいます。
種類にもよりますが、遮熱シートは折板屋根の凸部分にシートを張る仕様のため、屋根の状況に関わらず最大限の遮熱効果を発揮することができます。
■ 遮熱シートなら施工面積や施工期間を抑え低価格で行える!
屋根表面に設置する遮熱シートの場合、施工にかかる期間を抑えることができます。
また、屋根表面全体に塗布する遮熱塗料とは異なり、総面積の最大80%前後に抑えることができます。
結果、導入におけるトータルコストを抑えることができます。
■ 遮熱効果以外に「結露対策」「雨音対策」にも効果がある!
屋根表面の温度差を減らす効果があるため、結露の発生を抑制することが可能です。
また、直接雨粒が金属に接触する音が発生しないため、遮熱効果以外にも雨音の問題も合わせて解決することができます。
4.遮熱シートのメリット・デメリットとは?
メリット
■ 夏は輻射熱を軽減し冬は保温効果がある
暑さの原因である輻射熱を防ぐため、真夏の室内温度上昇を抑えることができます。
一方で冬場は遮熱シートが暖かい空気の外への排出を防ぎ、室内の防寒対策にもつながります。
■ 屋根の劣化を防ぐことができる
屋根表面に設置する遮熱シートの場合、遮熱シートが屋根を覆っているため紫外線や雨などから守ることができます。
屋根の劣化が進行すると雨漏りなどの不具合が発生してしまいます。
デメリット
■ 伝導熱や対流熱を防げない
工場・倉庫における暑さの約7割が輻射熱であるため、遮熱シートを導入することだけでも大きな改善につながりますが、残りの3割に該当する伝導熱や対流熱は防げません。
伝導熱や対流熱は断熱材を使用することが必要です。
■ 結露する可能性がある(遮熱シートの種類による)
遮熱シートの形状によって結露の可能性があります。遮熱シートと屋根表面の間に空気層がある形状だと、昼夜の温度差が抑えられ発生しづらい環境となります。
一方、遮熱シートと屋根表面に空気層がない形状だと、断熱材と併用するなど何かしらの対策を講じないと結露が発生してしまうおそれがあります。
5.遮熱シートを選ぶなら○○に注目すべき!
遮熱シートといっても、さまざまな特長をもつ製品が販売されています。
もちろん遮熱効果をより発揮できることは大前提ですが、おすすめは「導入される方の味方になってくれるか」という点です。
というのも、遮熱シートを導入するのは大きな金額の先行投資となります。担当者は会社に対して予算申請を行い、具体的な改善案などの社内プレゼンが必要になります。
しかし、設置事例や製品を見ることはできても、実際の効果測定は設置してみなければわかりません。
もし効果が見込めなかった時、「現場の評価」を受け入れるのは担当者の所属する部署です。意見の内容は「暑さが改善された!」「仕事の効率が良くなった!」であってほしい。
そのためには、どれだけ担当者(責任者)の見方となってくれるかが重要になります。
桜井株式会社の提供する遮熱シート「冷えルーフ」は、遮熱効果に自信を持ったうえで、お客様を第一に考えた提案を心がけているため、担当者(責任者)が「あってよかった」と感じるオプションをご用意しております。
『費用面』では、1分で作成できる概算見積依頼フォームを用意しているため、まずは金額を把握したいお客様が簡単に無償でご利用できる環境を整えています。
※正式なお見積もりは現地調査などを行ったうえでご提出するため、概算見積時の金額から前後することがあります。
▶「1分で作成できる無料概算依頼」はこちらからお申し込みください。
『導入効果』では、事前に温度変化を確認しておきたいという要望から、屋根の一部分に遮熱シートを設置して検証を行うことができます。
施工作業も1日で終えることができるため、業務に支障を与えずに効果を実感いただくことが可能です。
※有償のため事前にご相談をお願いします。
『導入後』も、年に1回の定期点検を5年間無償で実施し、点検後に『点検報告書』をご提出させていただいております。
※点検時に作業車が必要な場合、無償の定期点検とは別に費用が必要となります。
こうした検討段階から導入後のメンテナンスまでの対応をしっかりとさせていただいていることもあり、現在では延べ100万㎡以上の導入実績とノウハウを保有し、多くの企業様から好評いただいております。
6.おわりに
近年では、気温上昇による熱中症の危険性、職場・従業員への環境改善など、さまざまな問題が倉庫・工場で課題となっていることをお客様からご相談をいただいております。
「冷えルーフ」は、導入いただくことで熱中症対策、職場環境対策、屋根の保護など、多くの解決策になり得る遮熱シートです。
まだ情報を収集している段階、導入検討や比較を行っているお客様に対しても、不安要素を取り払えるようしっかりとご対応させていただいておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!
執筆者紹介
石井 優樹(ishii yuuki)
2018年入社。印刷用紙の営業担当を経験し、現在の部署ではマーケティング分析を勉強中。執筆するコラム記事はジャンル問わず。ページに訪れた方に役立ったと思ってもらえることを第一にコンテンツ提供を心がけてる。一児の父親として休みの日も全力投球。
このコラムは、当社 営業推進企画部の出展商品担当者へのインタビューを基にWEB編集担当部門にて執筆・監修を行っております。