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金属折板屋根とは?種類の違いやメリット・デメリットについて解説

金属折板屋根とは?種類の違いやメリットデメリットについて解説

工場や倉庫の屋根として主流な金属折板屋根。使われる屋根材だけでなく、屋根の「施工方法」にも種類があることをご存じでしょうか。

本記事では、金属折板屋根の施工方法の種類やメリット・デメリットについて解説していきます。


ーー 目次 ーーーーーーーーーー

 ▶ ハゼ式

 ▶ 重ね式

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1. 金属折板屋根とは?

金属折板屋根とは、金属板を折り曲げて波型に加工された屋根のことです。屋根に凹凸をつけることで強度を上げ、雨風から建物を守る役割を担っています。


「せっぱん」と検索するとまず「折半」と変換されますが、こちらは金品などを二等分する意味で使用されます。したがって、「折半屋根」は誤りとなり、正しくは「折板屋根」を使用します。まれに「折版屋根」と表記されていることがありますが、こちらは「折板」と同じ意味で使用されています。



2. 金属折板屋根に使用される屋根材

金属折板屋根に使用される主な屋根材は以下の3つです。

ガルバリウム鋼板 金属をアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキ加工したもの。軽量で耐久性が高く、折板屋根の屋根材として最も多く使用されている。

亜鉛メッキ鋼板 冷間圧延鋼板に亜鉛メッキを施したもの。安価で手に入りやすい。

塩ビ鋼板 鋼板に、ポリ塩化ビニル樹脂をコーティングしたもの。腐食しづらく、酸性雨に強い。


3. 金属折板屋根の施工方法

金属板の接合方法の違いから、主に3つの種類があります。


▶ハゼ式

ハゼ式の折板屋根

タイトフレーム(金属屋根材と建物をつなぐ金具)の上に取り付けた金具を2枚の金属屋根材の端部で挟み、巻き込むようにして折り曲げ接合する方法です。


このつなぎ目をハゼと呼びます。ボルトが露出しないため、重ね式よりも防水性に優れています。また、ボルトを使用しない分、コストを抑えることができます。一方で、風に弱いことが欠点として挙げられます。



▶重ね式

重ね式の折板屋根

タイトフレームの上に取り付けたボルトに2枚の金属屋根材を重ね、ナットと呼ばれるネジで固定する方法です。


ナットで固定するため強風でも屋根が飛ばされにくく、より強固に設置することができます。


その一方で、金属製のボルトとナットは錆びやすく、メンテナンスが必要になります。錆が酷くなると腐食したところから雨漏りすることがあるので、定期的に交換することが推奨されています。



▶嵌合(かんごう)式

金属屋根材2枚を吊子(固定器具)でタイトフレームに固定し、つなぎ目の上からキャップを嵌(は)め込む方法です。


キャップを嵌めることで屋根面にボルトが露出せず、すっきりとした印象を受けます。

その一方で、ハゼ式や重ね式に比べて施工がやや難しく、費用が高くなる傾向にあります。

 


4. 金属折板屋根のメリット・デメリット

 メリット 

■施工期間が短い

折板屋根の最大のメリットは、ほかの屋根よりも施工期間が短いことです。これには大きく分けて2つの理由があります。

長尺の金属板を使用することで施工手順がシンプルになるため

基本的に、折板屋根には折板屋根の縦方向(傾いている方向)につなぎ目がありません。つなぎ目が少ないことで、接合にかかる時間が短縮されます。 野地板を葺(ふ)く必要がないため

野地板とは、通常の屋根に必要な屋根材を固定する下地のことです。折板屋根は金具で建物に直接固定するため、その分施工時間が短縮されます。

 

■軽量で耐久性が高い

軽量であることも折板屋根の魅力のひとつです。特に折板屋根の屋根材として最も使用されているガルバリウム鋼板は、亜鉛メッキ鋼板などよりも軽量で建物への負担も少ないため、地震などの揺れに強いという特徴があります。


また、耐用年数はそれぞれ、ガルバリウム鋼板が約20~30年、亜鉛メッキ鋼板が約15年、塩ビ鋼板が約15~20年とされています。長く使用できることも折板屋根のメリットといえます。

 

■施工の自由度が高い

折板屋根は設置する建物の条件に合わせて、自由に加工することができます。建物に合わせた長さの調節だけでなく、軒先や屋根自体をドーム型にデザインすることもできます

そのため、アリーナやスタジアムなど街のシンボルになるような建物にも使用されることがあります。


 デメリット 

■断熱性が低い

金属板1枚で構成されている金属折板屋根は、日射による熱の影響を大きく受けます。そのため、金属折板屋根が使用されている工場や倉庫では空調が行き届かず、熱中症になる労働者も年々増加しています


暑さ対策としては、遮熱塗料を塗布する、遮熱シートを導入するなどの方法があります。

また、二重に葺いた屋根の間に断熱材を挟む「二重折板屋根」という施工方法もあります。

しかし、他の施工方法の2~3倍コストがかかり、夏場は断熱材に熱が蓄積してしまうデメリットがあります。


■結露しやすい

金属折板屋根が結露する原因は放射冷却*にあります。金属は放射冷却の影響を受けやすく、放射冷却で冷たくなった屋根に室内の空気が触れることで結露が発生します。カビの繁殖や保管している製品への直接的被害など、影響はさまざまです。

結露対策としては、屋根裏に断熱材(ぺフ)を付ける、結露防止用の塗料を塗布するなどの方法があります。

放射冷却…物体の熱が大気に奪われる現象のこと


■錆(さび)が発生しやすい

金属の性質として最も浮かびやすいのは「」ではないでしょうか。一昔前までは屋根材として亜鉛メッキ鋼板が多く使用されていましたが、他の金属材よりも錆びやすいため、近年ではガルバリウム鋼板が主流となっています


錆対策としては、錆を除去し、防錆塗料を塗布するなどの方法があります。錆が発生すると耐久性が低下してしまうため、定期的にメンテナンスすることが推奨されています。

 


5. 金属折板屋根のデメリットを補うなら「冷えルーフ」

金属折板屋根のメリット・デメリットについて解説してまいりましたが、デメリットに対して1つひとつ対策をとるのは少々面倒に思われるかもしれません。

「一度の施工ですべて対策したい!」という方には、遮熱シート「冷えルーフ」をおすすめいたします。


桜井株式会社が販売する遮熱シート「冷えルーフ」は、金属折板屋根の欠点をカバーすることができます。導入実績は2000件以上。多くのお客様にご好評いただいております。

優れた遮熱力

 直射日光を遮り、屋根の温度上昇を抑制することで遮熱効果を発揮します。

結露対策にも効果を発揮

 シートが屋根からの放熱を防ぎ、放射冷却による屋根表面の温度低下を抑制します。

屋根を保護して防錆対策

 錆の発生や紫外線劣化を防ぎ、屋根の寿命を延ばすことができます。


冷えルーフを施工すると一度の施工で遮熱対策・結露対策・屋根の保護が可能となります

冷えルーフについて少しでも気になる点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※冷えルーフは基本的に「ハゼ式」「重ね式」に対応しておりますが、嵌合式やユニットハウス・プレハブに対応できる場合もございますので、まずはお問い合わせください。

 

6. まとめ

金属折板屋根は軽量で耐久性が高く、施工が簡単な屋根材ですが、断熱性の低さや結露・錆が発生しやすいという欠点もあります。定期的なメンテナンスを行い、必要に応じて補修や塗装を行うことで金属折板屋根の耐久性を持続させることができます。

 

また、メンテナンスを依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。施工後のアフターフォローがしっかりとあるのかもあわせて確認するとより安心です。

 

弊社が販売する遮熱シート「冷えルーフ」は、ご紹介しました効果のほかにも雨音対策や音なり緩和など、さまざまな問題の解決に貢献しております。お客様へのヒアリングをもとにご提案からアフターメンテナンスまで専任営業が責任を持って対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。







執筆者紹介

 

下原 えみ(shimohara emi)

2024年桜井株式会社に入社。社員研修後にマーケティンググループへ配属。社会人生活もWEBマーケティングもまさにゼロからのスタートとなるが、どちらも両立するべく日々勉強に励んでいる。新入社員ならではの視点と丁寧な文章力を武器に”ためになる”コンテンツ記事作成を目指す。最近はドラマ相棒を見るのが至福の時間。


このコラムは、当社 営業推進企画部の出展商品担当者へのインタビューを基にWEB編集担当部門にて執筆・監修を行っております。

 

 

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