防錆フィルム「インターセプトテクノロジー」が環境に優しい理由。
防錆油を一切使用しない【廃液を出さない】
これまでの防錆対策では、防錆油を金属製品の表面全体に塗布することで、効果が持続する一定期間錆の発生要因から保護する方法が一般的でした。塗布された防錆油は、製品の使用時には必ず脱脂作業を行わなければならず、脱脂剤などの廃液が出てしまうことで工場内等の汚れにも繋がる状態にありました。この廃液は、水と一緒に流すことになるため、環境に影響を与えてしまう一因となる可能性があります。
その他にも、塗布・脱脂の作業には塗り残しや取り残しがあると、製品に影響を及ぼしてしまうため注意をして取り扱う必要がありました。
防錆フィルム「インターセプトテクノロジー」は、そもそも防錆油を一切使用することがないため、フィルムで包む・剥がす作業だけで完結します。
また、気化性防錆剤を塗布または浸透させた防錆フィルムや防錆紙のような、防錆剤が製品に付着することで錆の発生を防ぐ仕様とは異なり、フィルム自体に練りこまれた特殊銅粒子が錆の発生要因を製品に付着する前に中和する働きを持つため、製品に成分が残る懸念もありません。
長期的な防錆力により貼り替え不要【最小限の廃材廃棄】
さまざまな防錆対策製品では、基本的に製品表面に防錆油の塗布または気化性防錆剤が吸着することで防錆皮膜を形成するメカニズムが一般的となっています。この防錆皮膜は時間の経過で徐々に効果が薄れていき、製品によりますがおよそ12カ月~24カ月程度で、再度塗り直しやフィルムや紙を包み変える作業が必要となります。この際に、作業の手間と廃材や廃液が発生してしまうのです。
防錆フィルム「インターセプトテクノロジー」は、フィルム自体に銅粒子が練りこまれているという性質から、これまで以上の防錆力と効果持続性を発揮し、防錆保管期間の廃材や廃液等のごみを最小限に抑えることができます。
また、リユース、リサイクルができる点も強みとなります。
タイ―日本間の海運輸送で約6回程度のリユースが可能で、ワンウェイで廃棄される気化性防錆(VCI)フィルムに比べ、6倍の資源を節約できます。その他にもリサイクルマーク4、ポリエチレンとしてリサイクルができるため、とてもエコロジーな運用をすることが可能となります。
特定有害物質を使用していない材質【世界が認める安全性】
防錆フィルム「インターセプトテクノロジー」は、揮発性添加剤(亜硝酸など)、非保護剤、または不要な充填剤などが一切含まれていない、反応性グレード、ポリマーのみを使用しています。実際にRoHS(特定有害物質使用制限指令)やTRGS-615、TRGS-900(ドイツの労働安全衛生法に基づき制定)を取得しているため、海外への輸送・輸出の際にも特定物質を含まないことから、安心してご使用いただくことができます。
防錆対策製品によっては、人的に有害な影響を及ぼす可能性もありますので、このような点に配慮することが大切です。
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