知っておきたい!モバイルバッテリーの選び方、使い方、捨て方 ~そのポイントとオウルテック製品の安全対策~
- sakurai-column
- 10月9日
- 読了時間: 9分
更新日:6 日前

スマートフォンやノートパソコンの充電に欠かせないモバイルバッテリー。今や私たちの生活に無くてはならない存在ですが、ここ最近、発火事故のニュースを目にすることが増えてきているように思います。事実、東京消防庁のデータによると、東京消防庁管轄エリアでは、直近10年間でリチウムイオン電池関連の火災が大幅に増加しており、令和5年中に発生した火災の4件に1件がモバイルバッテリーが原因となっています。
そこで、このコラムでは、モバイルバッテリーの発火事故の主な原因と、その事故を防ぐための選び方、使い方、捨て方についての具体的な対策について、弊社で取り扱っているオウルテック製のモバイルバッテリーをご紹介しながらわかりやすく解説します。そして、信頼性の高い製品を選ぶことの重要性を、お伝えしたいと思います。
目次 1.なぜモバイルバッテリーは発火するのか? 3.信頼できるメーカーの製品を選ぶことの重要性 ▶桜井が厳選したオウルテック製モバイルバッテリーを3つご紹介 4.安全に使用するための具体的な対策 ▶① 選び方 ② 使い方 ③ 捨て方 5.まとめ |
1. なぜモバイルバッテリーは発火するのか?
モバイルバッテリーの発火事故のほとんどは、内部に搭載されている「リチウムイオン電池」の特性が原因で起こります。リチウムイオン電池は、モバイルバッテリーだけでなく、スマートフォンやワイヤレスイヤホン、ハンディファン、コードレスヘアアイロンなどコンパクトに持ち運べて便利な人気アイテムに多く使われています。

軽量で大容量という優れた特性を持つ一方で、衝撃や熱に弱いという側面も持っていますので、リチウムイオン電池を搭載した機器を取り扱う際には注意も必要です。
発火に至る主な原因は、以下の3つに大別できます。
内部短絡(ショート)
外部からの衝撃や物理的な損傷
過充電・過放電・過熱
これらの原因について、さらに詳しく見ていきましょう。
2. 発火の主な原因とそのメカニズム
原因1:内部短絡(ショート)
これは、発火事故の最も一般的な原因の一つです。リチウムイオンバッテリーの内部は、プラス極とマイナス極が、セパレーターと呼ばれる薄い絶縁体で隔てられていす。このセパレーターが何らかの原因で破損し、プラス極とマイナス極が接触してしまうと、バッテリー内部で急激な放電が起こり、一気に大電流が流れます。
その結果、バッテリーが急激に発熱し、内部の電解液がガス化して膨張。最悪の場合、バッテリーパックが破裂し、引火して発火に至ります。

では、なぜセパレーターが破損するのでしょうか?
製造時の欠陥
稀に製造工程で異物が混入したり、セパレーターに微細な穴が開いていたりすることがあります。
劣化による変質
長期間の使用や充放電の繰り返しによって、バッテリー内部の物質が変質し、セパレーターが劣化することがあります。
衝撃による損傷
後述する物理的な衝撃によって、内部構造が崩れ、セパレーターが破損することもあります。
原因2:外部からの衝撃や物理的な損傷

モバイルバッテリーを落下させたり、強い力で圧迫したりすると、外部からの衝撃によって内部のリチウムイオンバッテリーが変形・破損し、内部短絡が起こる可能性があります。
特に注意が必要なのは、カバンの中で鍵などの硬いものと一緒に持ち運ぶことです。外部からの圧迫や擦れが長期間続くことで、電池の外装だけでなく、内部が損傷し、発火のリスクが高まります。
また、モバイルバッテリーを分解する、穴を開ける、釘を刺すといった行為は、絶対に避けてください。これは内部短絡を意図的に引き起こす行為であり、非常に危険です。
原因3:過充電・過放電・過熱
これらは、バッテリーに極端なストレスをかけることで、発火のリスクを高めます。
過充電
満充電になったにもかかわらず、さらに電気を流し続ける状態です。これにより、電池内部の電解液が分解され、ガスが発生します。このガスがバッテリーを膨張させ、最悪の場合、内部短絡や破裂・発火につながります。
過放電
電池残量がゼロのまま放置する状態です。これにより、バッテリーの劣化が著しく進み、次回充電時に内部構造が不安定になり、発熱や発火のリスクを高めます。
過熱
夏場の車内や直射日光の当たる場所など、高温環境下での使用や保管は非常に危険です。熱はバッテリーの化学反応を促進させ、ガスを発生させたり、内部の圧力を上昇させたりします。これにより、バッテリーが膨張し、内部短絡や破裂の原因となります。
3. 信頼できるメーカーの製品を選ぶことの重要性
桜井が厳選したオウルテック製モバイルバッテリーを3つご紹介

発火事故のリスクを限りなく低くするためには、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが最も重要です。なぜなら、高品質な製品は、これらの事故を未然に防ぐための様々な安全機能を搭載しているからです。
日本のメーカーであるオウルテック製のモバイルバッテリーは、お客様に安心してご利用いただくために、以下の多重保護機能を搭載しています。
過電流保護:充電時に機器へ流れる電流を自動で調整し、過剰な電流をシャットダウンします。
過電圧保護:機器へ供給される電圧が一定値を超えると、給電を自動停止します。
過熱保護:バッテリーが高温になった場合、自動的に充電や給電を停止します。
短絡保護(ショート保護):回路がショートした場合、瞬時に電流を遮断し、発火や発熱を防ぎます。
過充電保護:バッテリーが満充電後も充電停止しない異常を検知すると、過充電を自動で停止して保護します。
過放電保護:バッテリーの放電が一定値で停止しない異常を検知すると、自動で過放電を停止して保護します。

例えば、弊社のオンラインショップまたは通販サイト「桜井ダイレクトショップ」で販売している桜井厳選の「OWL-LPB5018-BK」や「OWL-LPB10021CR-BK」、そして大容量モデルの「OWL-LPB20015-RBK」は、これらの保護機能を全て搭載しており、PSEマーク(電気用品安全法)にも適合しています。これは、厳しい日本の安全基準をクリアしていることの証です。
さらに、これらの製品には1.5~2年間の長期保証が付いています。これは、製造工程における品質管理の徹底と、自社製品への自信の表れです。
万が一の不具合が発生した場合でも、適切なサポートを提供できる体制を整えています。
4. 安全に使用するための具体的な対策
発火事故等のリスクを低減するためには、製品を選ぶ段階から、日々の使い方、そして捨てる際まで、一貫した注意が必要です。
① 選び方:安心できる製品を賢く選ぶ
東京消防庁が令和5年の出火した製品の入手経路についてまとめた資料によりますと、モバイルバッテリーが原因で出荷した火事44件のうち、入手経路不明が17件と一番多く、次いでネット通販が13件、その他が7件、家電量販店が5件、純正メーカーから直接購入が2件となっております。どの手段で購入するにも下記項目の確認が重要になります。

PSEマークを確認する
日本国内で販売されているモバイルバッテリーは、電気用品安全法(PSE法)の規制対象です。製品本体に「PSEマーク」が付いているか必ず確認しましょう。
保証とサポート体制をチェックする
信頼できるメーカーの製品は、しっかりとした保証期間を設けており、問い合わせ窓口も明確です。万が一の際のサポート体制が整っているか確認しましょう。桜井ダイレクトショップで扱うオウルテック製モバイルバッテリーは1.5年-2年間の保証付きとなります。
価格だけで選ばない
極端に安価なノーブランド品は、安全保護回路が不十分な可能性があります。見た目だけでなく、製品の安全性にコストがかけられているか見極めることが重要です。
② 使い方:日々の習慣でリスクを減らす

物理的な衝撃から守る
モバイルバッテリーを落下させたり、重いものの下敷きにしたりしないようにしましょう。カバンに入れる際は、他の硬いものとぶつからないように、専用のポーチや仕切りを活用するのも有効です。

高温・低温を避ける
夏場の車内や直射日光の当たる場所、暖房器具の近くに放置しないでください。逆に、極端な低温環境もバッテリーにダメージを与えます。

就寝中や外出中の本体の充電は避ける
万が一の事態に備え、就寝中や外出中のモバイルバッテリー本体の充電は避けましょう。充電中は、目の届く範囲で行うのがベストです。

異常を感じたら使用を中止する
モバイルバッテリーが膨張している、異常に熱い、異臭がする、充電がすぐに終わる、といった異常を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。無理に使い続けたり、分解したりすると非常に危険です。
③ 捨て方:正しく安全に処分する
リチウムイオン電池は、発火や火災の原因となるため、一般ごみとして捨ててはいけません。適切な方法で処分することが非常に重要です。
JBRCによる回収
オウルテック製のモバイルバッテリーは、一般社団法人JBRCの会員企業製品として、回収・リサイクルが可能です。お近くの家電量販店やホームセンター、または自治体が設置している回収ボックスへお持ちください。
メーカーを確認
ご自身がお使いの製品のメーカーがJBRCの会員であるか、JBRC公式サイトにて確認しましょう。会員企業の製品であれば、全国の回収協力拠点を利用できます。
自治体の指示に従う
万が一、メーカーがJBRC会員でない場合は、必ずお住まいの自治体の指示に従って処分してください。自治体によっては、指定の回収場所やイベントでの回収を行っています。
正しい捨て方を実践することが、環境保護と火災事故防止に繋がります。
5. まとめ
安全な設計や保護回路を備えたリチウムイオンバッテリーは、発火のリスクを大幅に低減していますが、「絶対に発火しない」とは言い切れません。しかし、信頼できるメーカーの製品を賢く選び、正しい使い方と捨て方を実践すれば、そのリスクを限りなくゼロに近づけることができます。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)と経済産業省サイトの資料を参考に、モバイルバッテリーを安全に使うための情報を確認しましょう。
桜井株式会社の桜井ダイレクトショップで取り扱っているオウルテック製のモバイルバッテリーは、多重の安全保護機能と長期保証が付いており、お客様に安心してご利用いただけるよう設計されています。また、使用後の回収・リサイクルも可能です。
安全なモバイルバッテリーを賢く選び、大切に使い、そして正しく処分することで、より快適で安心なデジタルライフを送りましょう!
執筆者紹介
郷戸 すみ恵(Goudo Sumie)
デジタル印刷機メーカーとの用紙検証や共同展示会のアテンドなどを数多く経験し、社内でもデジタル印刷および用紙に関する専門知識を有するメンバーの一人である。本格的なWebマーケティングやプロモーション活動は初めてであるが、やる気とアイデアでチャレンジ中。最近はキックボクシングで汗を流し、ストレスを発散している。