防災用トイレの備蓄は必要?災害時に水があればトイレは安心ってホント?
- 3月30日
- 読了時間: 8分
更新日:3月30日
~断水時に起こるリアルなリスクと防災用トイレの話~

皆様のご自宅や職場では、災害時や断水時を想定した防災用トイレ(簡易トイレ)の備蓄をされていますでしょうか?形状やサイズ、用途によりいくつか呼び方と種類があり、仮設トイレ、災害用トイレ、組立式トイレ、備蓄型トイレ、携帯トイレなどがあります。
大地震などの災害時に備え、水や食料の備蓄はしていたが、困ったのはトイレだという話は多くのメディアで取り上げられていますので、皆様も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。東日本大震災の時などは仮設トイレの設置に4日以上かかったところが多く、2週間以上かかったというエリアもあったようです。
一般家庭では『お風呂に水を溜めておけば安心』ともよく聞きますが、防災用トイレの備蓄は必要か不要か?今回は当社(桜井株式会社)で取り扱っている防災用トイレも紹介しながら、防災用トイレ(簡易トイレ)の備蓄の重要性についてお話していきたいと思います。
いきなり結論からお話ししますが、個人様であれ、企業様であれ、防災用トイレ(簡易トイレ)の備蓄を強く推奨いたします。準備する数量目安としては、『ひとり1日5回分×家族数(従業員数)×最低3日分』と言われており、7日分を推奨されている場合もあります。
それでは下記の順で一つずつご説明していきます。
目次
1.なぜ防災用トイレの備蓄が必要なのか
災害時・断水時のトイレ問題
地震や台風、ゲリラ豪雨など、日本は自然災害が多い国と言えるでしょう。電力が復旧しても水道も復旧しなければトイレは使用できず、復旧対応のスピード面からみても、電力と比較して水道の復旧は時間がかかるケースがあります。人は食事と排泄どちらが長く我慢できないかというと間違いなく後者となります。
トイレが使えないことで起こる二次災害
断水時に無理にトイレを利用すると、配管破損や汚水逆流の原因となる場合があります。過去の災害時にトイレ問題から体調不良や衛生不良となったケースが報告されています。
2.過去の大災害でおきた実際のトイレ問題

東日本大震災(2011年)
東日本大震災では、広範囲で断水が発生しました。上下水道が被害を受け、発災直後から長期間にわたりトイレが使えない地域が多数発生しました。多くの避難所で仮設トイレの設置が追いつかず、長蛇の列や衛生環境の悪化が問題となりました。企業においても、建物が無事であっても水が出ないために業務継続が困難になるケースが見られました。
熊本地震(2016年)
熊本地震でも、断水は広範囲におよびました。特に本震後は水道管の損傷が明らかになり、トイレ利用が制限される事態になりました。家庭では「水を流せない」、「バケツで水を運ぶ」といった状況が続き、企業においても営業停止や従業員の帰宅対応が課題となりました。
能登半島地震(2024年)
まだ記憶に新しい2024年元日に発生した能登半島地震でも、断水が長期化しました。道路寸断により給水支援が遅れ、トイレの衛生環境が深刻な問題となりました。
過去の事実から分かるのは、「水が止まると、生活と業務は想像以上に止まる」という現実です。
3.お風呂に水を溜めておけば安心はホント?
『お風呂の残り湯を抜かずに翌日の入れ替え時まで取っておいたほうが断水時にいろいろなことに利用でき、トイレも流せる。』という話は皆様も一度は聞いたことがあるかと思います。私(執筆者)も自宅で実行しています。しかし、これは一部誤解の部分もあるということを私の実体験もふまえてご説明します。
震度5強以上の地震では建物の外観に異常がない場合でも、建物内部の配管設備が破損・異常を起こし、水が流せない事態になるケースがあるそうです。どういうことか、一般家庭に置き換えて下記の例でご説明します。
<例>
とある住宅街にて、8階建てのマンションの3階に住むA子さん夫婦は、在宅時に強い地震が発生し、断水の事態を知りました。
A子さん:『もう余震も収まってきてよかったね。』
旦那さん:『水道はまだ復旧しないね。俺トイレいきたい、どうしよう』
A子さん:『こんな時の為にお風呂の水を抜かずに取ってあるのよ』
旦那さん:『そうか、よかったー』
ということで、バスタブから洗面器で水を運び入れ、事なきを得たと思っていましたが、数分後に玄関の呼び鈴が鳴りました。

1階の住民:『あのーさっきトイレ流しました?』
A子さん:『はい、でも水で流したから大丈夫ですよ』
1階の住民:『今、このマンション内の配管が壊れているようで、ウチ1階なんですけどトイレから汚水が逆流して大変なことになってるんですけど...』
A子さん夫婦:『ええーーー!』
この話を知って私(執筆者)は自宅マンションの役員で防災担当をしていることもあって、地元市役所に電話して危機管理室の方につないでいただきました。

私(執筆者):『こういう話を聞いたのですが、本当ですか?』
担当者:『そうですね。〇〇市でも配管機能が正常か確認してからの排水と防災用トイレ、簡易トイレの備蓄を強く推奨しています。』
担当者:『えーと、ちょっとお待ちください』(恐らく上司に確認)
『お待たせしました。建物(マンション)の管理会社に依頼してください。』
私:『管理会社へ連絡しても結局プロの設備の方へ依頼しないと確認は無理ですよね。そもそも大災害が起こったらまず業者さんはつかまりませんし、大きな地震の度に呼ぶというのも非現実的ですよね。』
担当者:『えーと、そう、なりますかね...』
私:『ああ、ごめんなさい。困らせるつもりはなかったのですが、要はそういうこともあるから防災用トイレを備蓄しましょうということですよね。』
担当者:『はい!是非お願いします!』
このような地震のケースの他にも、2025年の1月に埼玉県八潮市で発生した大規模道路陥没事故では上流となるさいたま市、草加市、越谷市で下水道の使用制限が通知されました。
当時このニュースを見て『いやいや、水流すなといってもどれだけの人と企業が協力できる
のだろう』と感じた方も多いかと思います。下水道管の老朽化問題が今後深刻化すると、
こういうケースが増えてくるかもしれません。
4. 防災用トイレの種類
防災用トイレ、簡易トイレといってもいくつかタイプがあります。代表的なタイプをご説明します。
組立式ポータブル型
段ボールや樹脂製フレームで便座を組み立てるタイプ。トイレ空間が使えない場合にも対応できます。
便座設置型
既存の便器に袋と凝固剤をセットするタイプ。保管スペースが比較的小さく済みます。
携帯型
携帯できる簡易タイプ。外出先や営業車両向け。少量備蓄向き。
5.当社(桜井株式会社)取扱商品のご紹介
当社(桜井株式会社)では工場向けのDX改善商品、遮熱対策商品、BCP対策商品を取り扱っています。
その中でも、工場・企業様向けにお薦めしたい防災用トイレをご紹介します。
ほぼ紙トイレ<仮設トイレ(組立式)>
・インフラ設備(水道・下水道・電気等)不要
・軽量、工具不要、約20分で組立可能
・可燃性材料使用で焼却処分可能(一部部品をのぞく)
・約1,600回分(約50人で1週間)使用可能
<この商品についてよくあるご質問>
Q. 紙製で耐久性は大丈夫なの?
A. 壁パネルに優れた耐水性と強度の『超耐水性』板紙を使用。階段部分には
『強化耐水性』段ボールを使用。耐風性試験で風速25m/sの結果。(春一番認定基準
で8m/S)
Q. 組立・設置にどのくらいの時間がかかりますか?工具は必要ですか?
A. 工具不要で約20分で設置が可能です。
Q. 利用後のタンク(し尿入り)の処理方法は?
A. 本体からタンクを取り外し、付属キャップで塞ぎ、付属テープで固定します。
地域・自治体により①タンクごと回収処分、②し尿をバキューム後に空タンクを回収処分など所轄自治体により処分法が異なりますので、災害時は担当部署の指示に従ってください。
使用実例
非常用トイレセット『衛生のミカタ』<便座設置型>


・大人4人×最大3日分の非常用トイレセットです。
・A4サイズのケースに収納されており、本棚や引き出しの中での備蓄に適しています。
・防災士が監修し、感染対策まで考慮された商品です。
<この商品についてよくあるご質問>
Q. 1箱で何人分の備蓄になりますか?
A. 大人4人が3日間使用できる分量が1箱にまとまっています。
Q. セットの内容を教えてください。
A. オムツ用防臭袋(50枚×1袋)、ポリエチレン手袋カタエンボス加工(100枚×1袋)、除菌シート(10枚×4袋)、ウェットティッシュ(30枚×2袋)、感染対策ガイド×1枚、「トイレセット」汚物袋×62枚(便器カバー用×2枚、排せつ用×60枚)・防臭袋×30枚・凝固剤×60個
クレシア『簡易トイレ袋タイプ』<便座設置型>
・水を使わず用を足すことができます。
・袋(消臭シート付処理袋)は、既存の洋式トイレにセットして使用できます。
・処理袋は環境負荷の少ない植物性プラスチックを25%使用しています。
<この商品についてよくあるご質問>
Q.袋はトイレ何回分ですか?
A.袋1枚に対し1回分です。
Q.どのように使いますか?
A.処理袋を便器にセットして水を流さず使用します。便器のない場所で強度のある
段ボール等を利用して使用することもできます。
6. まとめ
今回防災用トイレ(簡易トイレ)の備蓄は何故必要なのか?というテーマでお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?『天災は忘れた頃にやって来る』という言葉もある通り、災害はいつどこで発生するか予測不能で、決して他人事ではありません。ぜひこれを機に防災用トイレの備蓄を含め、お勤め先とご家庭の防災対策をもう一度ご確認ください。
担当者紹介
高谷陽介(Takatani Yousuke)
1992年に桜井株式会社入社。
産業材事業部門の企画・営業に長年携わり、現在はマーケティンググループに所属。企業(工場)向けのDX商材、BCP対策品を担当。2027年蛍光灯問題(LED化)、BCP対策品などの情報を自宅マンションの役員活動でも活かしている。













