オフィス防災備蓄チェックリスト|本当に必要な備蓄量と、まず揃えるべき点
- 14 時間前
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「防災備蓄が必要なのはわかっている。でも、何をどれだけ揃えればいいのかがわからない。」——総務担当の方からよく聞かれる声です。備蓄品目リストだけならインターネット上にいくらでもありますが、大切なのは「何から先に揃えるか」です。優先順位を決めずに買い集め始めても、いざというときに本当に必要なものが足りない、という事態になりかねません。
本記事では、企業における備蓄品を「必須」と「推奨」の2段階に整理し、1人あたりの必要数量とあわせてご紹介します。まずは最優先の3点から、無理なく始めていきましょう。
目次 1. 備蓄目安が最低限3日分必要と言われている理由 2. 【必須】優先して備蓄しておくべきアイテム 3. 【推奨】安全確保のために備えたいアイテム 4. 備蓄品の管理|期限・保管場所・点検 5. 当社で取り扱っている防災グッズ紹介 6. まとめ |
1. 備蓄目安が最低限3日分必要と言われている理由
「災害によって交通機関がストップし、帰宅困難になった従業員を職場に宿泊させるため」と思われている方が多いかもしれませんが、この説明だと十分ではありません。
災害発生から72時間(3日間)は人命救助に重要な期間ですが、この期間に徒歩による一斉帰宅が起こってしまうと、道路が人で埋まり、救助・消防車両の通行を妨げてしまいます。
まずは人命救助を優先させるために、発災後3日間は従業員を職場に待機させる。そしてその間従業員が安全に留まれるよう備蓄をしておく。
これが企業における備蓄目安が3日分とされている理由です。
東京都帰宅困難者対策条例(2013年施行)は、事業者に一斉帰宅の抑制と3日分の備蓄を努力義務として求めています。また労働契約法第5条の安全配慮義務の観点からも、実質的に必要な取り組みと言えます。
2. 【必須】優先して備蓄しておくべきアイテム
備蓄量は、共助の観点から「最大出社人数 × 1.1(来訪者や、外部の帰宅困難者などの分として10%)× 3日分」で算出することを検討してください。たとえば最大出社人数30名のオフィスなら、30名×1.1=33名分となります。
飲料水
目安:1人あたり3リットル×3日分(手洗いやトイレなどに使用する水は含まず)
飲料水は、1人あたり1日3リットルが目安とされており、3日分で計9リットルが必要になります。ペットボトルの保存水(賞味期限5〜10年)が管理しやすく、一般的に選ばれています。
食料品(アルファ化米、乾パン、ようかんなど)
目安:1人あたり3食×3日分
非常食は、1人1日3食×3日分で計9食が基本です。アルファ化米、レトルト食品、缶詰、栄養補助食品などが定番です。ただしアルファ化米は調理に水(1食あたり約160ml)が必要なため、採用する場合は飲料水9リットルとは別に調理用の水を見込んでおきましょう。加熱不要でそのまま食べられる乾パンやようかんを組み合わせておくと安心です。従業員の中にアレルギーを持つ方がいる場合は、アレルギー対応食品も準備しておきましょう。
簡易トイレ
目安:1人あたり5回分×3日分
※ただし断水は電気やガスより復旧が遅れる傾向があるため、簡易トイレだけは1週間分の確保が理想
簡易トイレは、1人1日5回×3日で計15回分が最低数量です。災害時、断水によってトイレが使えなくなるケースは少なくありません。その場合、長期的に断水が続くおそれがあるため、簡易トイレはまずは3日分、できれば1週間分程度備蓄しておくことが理想となります。従業員が長時間オフィスに滞在することを考えると、簡易トイレの備蓄は水・食料に次いで優先度が高い項目です。
3. 【推奨】安全確保のために備えたいアイテム
必要な3アイテムを揃えたら。これらのアイテムを準備すると良いでしょう。
・衛生用品(消毒液・マスク・トイレットペーパー・カイロ・ゴミ袋・生理用品)
・毛布、簡易寝具
・ヘルメット、手袋
・救助用品(バールやハンマー、担架など)
・救急用品(ガーゼや包帯など)
・電力、照明(ポータブル電源や電池、ランタンなど)4. 備蓄品の管理|期限・保管場所・点検
食料・飲料水・電池には期限があります。ローリングストック(日常的に期限の近いものから少しずつ消費し、消費した分を補充する)を企業で運用するなら、次のような形が現実的です。
・防災訓練の日に備蓄食を試食メニューとして使う
・期限が半年を切ったものを社員に配布し、同数を発注する
・長期休暇前に消費して補充する
いずれも「消費するイベント」を年間予定に組み込んでしまうのがコツです。
また従業員分×1.1の備蓄を確保しようとすると、保管場所も課題になります。
・全損リスクを踏まえ、複数箇所に分けて保管する
・浸水リスクを踏まえ、地下や1階に集中させない
・避難経路を塞がない安全な場所に配置するなどを考慮しましょう
年に1度、備蓄品の点検(乾電池の液漏れ、簡易トイレの凝固剤の状態などをしておくことも重要です。9月1日の「防災の日」などのタイミングで数量・期限・動作の確認を習慣にしておくのが理想です。
5. 当社で取り扱っている防災グッズ紹介
【必須】優先して備蓄しておくべきアイテム
【推奨】安全確保のために備えたいアイテム
6. まとめ
企業の防災備蓄は、従業員の安全を守るためには、必須の取り組みです。特に中小企業だと「一度にすべてを整えるのは難しい」と感じる場面もあるかと思いますが、まずは水・食料・簡易トイレといった生命維持に直結する備蓄品から順に準備を進めていくことが重要です。
大切なのは、「できることから始める」姿勢です。防災備蓄への取り組みは、従業員の安心感を高めるだけでなく、取引先や社会からの信頼にもつながります。まずは自社の最大出社人数を数えるところから始めてみましょう。その数字に1.1を掛けて3日分。それが自社にとって目安となる備蓄量です。
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