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工場・倉庫の暑さ対策|熱の種類を知れば解決策が見える!~屋根・壁・窓を遮熱する最新ガイド~

  • 3月30日
  • 読了時間: 6分
屋根・壁・窓を遮熱する最新ガイド

工場や倉庫で作業されている皆様、毎年の夏の猛暑対策にお悩みではありませんか?

「暑さで生産効率が悪くなる」「作業員の熱中症リスクが心配」といったお悩みは、金属製の屋根や壁が多い工場・倉庫特有の深刻な問題です。製造ラインの維持や、商品の適切な保管、そして何よりも従業員の安全と健康を守るためには、この「暑さ問題」を根本的に解決する必要があります。

 

この記事では、熱の種類についてわかりやすく解説し、工場・倉庫における暑さの要因と、その解決策について掘り下げていきます。現場の作業環境改善に向けたヒントになりましたら幸いです。




1. 熱の種類
熱の種類

▶伝導熱(直接伝わる熱)

伝導熱は、直接さわることで伝わる熱です。温かいものに触れると、その熱がじんわりと手に移る現象がこの伝導熱です。特に金属は熱が非常に伝わりやすいため、すぐに熱くなります。一方、木や布、ゴムなどは熱が伝わりにくく、触ってもあまり熱く感じません。

身近な例

湯たんぽに触れた肌が温まる、熱したフライパンに触るとやけどする、冬に金属のドアノブが冷たく感じる

工場・倉庫における例:

熱を帯びた機械の上に置いた金属製の工具が熱くなる

 

▶対流熱(空気や水が動いて伝わる熱)

対流熱は、温まった空気や水が動くことで伝わる熱です。温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ動く性質があります。その動きによって、部屋や容器の中に熱が広がります。風や水に流れがあると、より早く熱が伝わります。

身近な例:

エアコンの暖房で部屋全体が暖まる、火にかけた鍋の水が温まる、扇風機の風で涼しく感じる(体の周りの熱を帯びた空気が入れ替わる)

工場・倉庫における例:

機器のファンから温風が出る、機器の発熱により周囲の空気が温められる

 

▶輻射熱(離れていても伝わる熱)

輻射熱は、遠赤外線などの電磁波を介して、熱源から離れていても直接伝わる熱です。さわらなくても、空気が動かなくても、まっすぐ飛んできます。日なたにいると暖かいのは、この輻射熱によるものです。電磁波が物に当たると、その物が温まります。夏に暑く感じるのはこの輻射熱が主な要因となります。

身近な例:

太陽の光で体が暖まる、電気ストーブの前に立つと顔が熱くなる、夏に道路から熱を感じる。

工場・倉庫における例:

太陽の光によって温められた折板屋根や壁面、窓から熱が伝わる

 

例にあげたように、工場・倉庫における暑さの要因には、機器の排熱や空気の循環不足による熱ごもりなどさまざまありますが、その中でも特に影響が大きいとされているのが屋根や壁から伝わる「輻射熱」です。

では、この輻射熱はどのような場所からどのくらい伝わってきているのでしょうか?


2. 工場・倉庫内における輻射熱の伝わる経路

工場や倉庫において、輻射熱が建屋内に伝わる経路を理解することは、効果的な暑さ対策を立てるうえでとても重要です。建屋の造りによって暑さの要因は少しずつ異なりますが、今回は一般的な工場・倉庫建屋をモデルケースとしてご説明します。


施工場所イメージ図

 

▶屋根:最大の熱流入源

工場・倉庫が暑い最大の原因は屋根です。工場や倉庫の周辺は日光を遮る建物などがないことが多く、一日中太陽の光を浴び続けます。

この太陽の光で熱せられた屋根材から、屋内へと熱が伝わっていきます。

 

▶壁:西日の影響と面積の広さ

壁面は屋根に次いで熱が伝わりやすい場所です。特に建屋の規模が大きい工場や倉庫では、壁の総面積が広大になります。

屋根とは異なり、時間によって太陽光が当たる壁面と当たらない壁面がありますが、特に西側の壁面には強い西日が当たります。これにより、夕方になっても室温が下がらない原因を作ります。

 

▶窓:局所的な温度上昇

工場や倉庫の窓は、屋根や壁より面積こそ小さいものの、熱の「入りやすさ」という点では最も脆弱なポイントです。

屋根や壁は建屋内への日光の侵入を遮りますが、ガラスでできた窓は日光を直接室内に通します。そのため、室内に入った日光が床や荷物に当たり、局所的に高温になります。

 

上記をまとめると、建屋内に輻射熱が影響する場所の割合は、屋根>壁面>窓となります。

したがって、遮熱材を導入する際は、屋根から優先して施工することをおすすめします。


3. 【暑さ対策】おすすめの遮熱ソリューション

輻射熱の抑制には、場所に適した遮熱材の導入が重要です。今回は弊社で取り扱いのある遮熱製品を施工場所別にご紹介します。


施工場所イメージ


▶屋根からの熱を防ぐ商材

金属折板屋根用遮熱シート

冷えルーフは、金属折板屋根の上に施工可能な遮熱シートです。

暑さの原因の約70%に相当する、太陽光からの熱による建物内の温度上昇を抑制することができます。

遮熱の他にも、結露緩和や冬の保温、音鳴りの緩和にも効果を発揮します。



▶壁・天井からの熱を防ぐ商材

天井・壁用遮熱シート

冷えウォールは、建物内の天井や壁に施工可能な遮熱シートです。

むき出しになっている天井や壁に施工することで輻射熱をカットし、熱の侵入を抑えることができます。

骨組がしっかりとあるような場所でも施工対応可能です。



▶窓からの熱を防ぐ商材

窓ガラス用遮熱シート/冷えウィンドウ

冷えウィンドウは、窓ガラスに施工可能な遮熱シートです。

遮熱の他にも断熱、紫外線カット効果があります。可視光線を約46%透過するため、建物内の明るさを保ちつつ、外部から視認されにくいのでセキュリティ対策にも適しています。



▶番外編:トラック・電気設備への熱を防ぐ商材

遮熱粘着フィルム/クールカル

クールカルは、トラックのルーフパネルや電気設備(キュービクル)への施工に適している遮熱粘着フィルムです。

荷役時のドライバーの熱中症対策や積み荷の品質管理、電気設備の故障リスク低減に貢献します。



4. まとめ

工場・倉庫建屋の暑さ対策には、さまざまな工法や手段があります。空間全体を冷やす方法としては空調設備の導入も効果的ですが、その前に「どこから熱が伝わってくるのか」そして「その熱をどう防ぐか」を考えることが、実はとても重要です。


また、対策を検討する際には、費用面だけでなく工場・倉庫の稼働を長期間止めずに施工できるのかといった運用面の配慮も欠かせません。実際に、暑さ対策を始めようとして単一の商品だけを導入したものの、期待した効果が得られなかったというケースも少なくありません。

暑さ対策は「部分最適」ではなく、建屋全体を踏まえた現状の課題整理と検討が必要です。暑さ対策にお困りの方は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。





執筆者紹介

下原 えみ(shimohara emi)

2024年桜井株式会社に入社。社員研修後にマーケティンググループへ配属。社会人生活もWEBマーケティングもまさにゼロからのスタートとなるが、どちらも両立するべく日々勉強に励んでいる。

 
 
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